モンズの医療福祉ブログ(題名考え中)

回復期リハビリ病院勤務をしながら介護施設、デイサービス、在宅で介護士としても働いている福祉系看護師のモンズです。問題山積みの日本の介護業界に意見をたらたら書いていきます。ぜひご意見ください。

給料8万円up案に介護職はどう思っているのか?

 おつです!

 

2019年10月からの実施の閣議決定がされた、『新政策パッケージ』。

これにより勤続10年の介護福祉士には月額8万円程度の処遇改善がさせることになりました。

低処遇でマンパワー不足の介護士を補うために国が考えた政策です。

 

この政策はまだまだ不透明な所が多いですが、とりあえず介護士の処遇改善の一歩という意味では前進でしょう。

小さいかもしれませんが。

 

前回のエントリーに今回のの政策の不透明さについて書きましたのでよかったら。『どうやら今回の8万円賃上げ案は介護福祉士が8万円もらえるわけではないらしい。』

http://kaigoplo.hatenablog.com/

 

はたして現場の一線で活躍する介護職は今回の政策をどのように感じているのか?

Twitterでアンケートを実施しました。

 

質問

『2019年に施行が決定した「介護福祉士勤続10年で月8万円支給政策」で働く意欲向上に繋がると思いますか??また、介護福祉士でない介護職の方は資格を取る意欲に繋がりますか?』

 

選択肢

1、意欲に繋がる(介護福祉士

2、意欲に繋がらない(介護福祉士

3、資格を取る意欲に繋がる。

4、資格を取る意欲に繋がらない。

 

結果

全体投票数 327票

 

意欲に繋がる(介護福祉士)63票 約31%(介護福祉士の投票の内)

意欲に繋がらない(介護福祉士)140名 約69%(介護福祉士の内)

介護福祉士の投票数 203票

 

資格取得の意欲に繋がる 33票 約27%

資格取得の意欲に繋がらない 91票 約73%

これから資格取得を考える介護職の投票数 124票

 

今回のアンケートで、

仕事を続ける意欲も資格を取る意欲にも繋がらないという割合が約70%

という結果になりました。

Twitterでの不特定投票でしたが、この政策に対しての期待が薄いことがわかります。

 

今回、ここまで期待が薄いという結論になった要因として考えられるのは、

・月額8万円upが勤続10年以上の介護福祉士に限定されており、介護職全員のupではない。

 

・『月額8万円相当の処遇改善』であることから、8万円の給料upになるかはわからない。

 

ということがあげられると思います。

 

 

介護職で10年も勤続することは大変です。

身体的精神的負担が大きい仕事であり、ライフイベントで職場を変更することもあります。

勤続10年の介護福祉士はいったいどのくらいいるのでしょうか?

 

介護士の平均年収は約320万円、月約20万円といデータがあります。

(参考サイト)

 http://heikinnenshu.jp/fukushi/kaigoshi.html

 

介護職は限定的な対象者の給料upではなくて全体のupを望んでいます。

 

 

また、今回の政策は勤続10年の介護福祉士本人直接に8万円を渡すのではなく、他の介護職員などの処遇改善にこの処遇改善の収入を充てることが出来るように柔軟な運用を認められているため、

介護福祉士本人へ8万円渡される可能性は低い

ことが考えられます。

 

月8万円ばかり先行していますが、一筋縄に給料upにはいかなそうです。

介護職の皆が士気の上がる政策を期待したいものです。